ぷくろー
経済的自立と早期リタイアを表す「FIRE」という言葉も徐々に広がってきており、20〜30代の若年層の間でもリタイアに向けて資産構築をしようという人が増えているように感じます。
僕自身も「30代で資産1億円でFIRE」という目標を掲げ、具体的にアクションを起こし始めています。
(↓FIREについての解説や、僕がFIREを目指す理由については、以下の記事にまとめています。)

FIREの達成を具体的に考えていくと、資産が数百万円以下の初期フェーズにおいては、まずは「入金力」が全てという結論に至りました。
本記事では、FIRE達成に向けた資産計画の考え方、まずは「入金力」という結論に至った理由について解説していきます。
目次
一般的な貯蓄金額からスタート地点の資産額を仮定
これからFIREを目指すという方は、「Retire Early(早期リタイア)」ということで、現時点では20代や30代の方が多いのではないでしょうか?
以下の記事によると、金融資産保有額の中央値は、20代の単身世帯で5万円、20代の二人以上世帯で71万円、30代の単身世帯で77万円、30代の二人以上世帯で240万円となっています。

これらを総合して、本記事では現在の資産保有金額が100万円というケースを仮定して、そこからどのように資産を増やしていくかを考えていくことにします。
現在の資産次第では、その考え方も変わってくると思うので、一旦前提の擦り合わせです。
資産を増やすための3つの方向性
では、一般的に、資産を増やすためには、どのような方法があるでしょうか?
この図のように、資産を増やすための方法は、①収入アップ(節税)、②節約、③資産運用の3つに分けられます。
①収入アップ(節税)
まず1つ目は「収入アップ(節税)」です。
結局は、手取り金額を増やすことが目的なので、額面の給与を増やすのはもちろんのこと、様々な控除等の節税対策も効果的です。
②節約
2つ目は節約です。
手取り収入のうち費用を削れば削るほど、貯蓄できる金額は増えていきます。
③資産運用
3つ目は資産運用です。
貯蓄に回したお金で株式や投資信託を購入して運用益や配当を得るイメージです。
「入金力」を定義する
資産を増やすためには3つの方法がありますが、この中で「入金力」とは何を指しているでしょうか?
入金力=①収入アップ+②節約
このように、入金力は「①収入アップ」と「②節約」の合せ技です。
入金力を高めると、それによって③の資産運用の効果が徐々に上がっていくというモデルとして捉えることができます。
FIRE・セミリタイアを目指すならまずは入金力の理由
タイトルの通り、僕は、FIRE・セミリタイアを目指すならまずは「入金力」にフォーカスすべきだと考えています。
「資産運用」にはほとんど時間をかけずに、いかに「入金力」を上げるかを考え実行すべきだということです。
その理由は、非常にシンプルで、資産が少ないうちは、「資産運用」よりも「入金力」を高める方がお金を増やしやすいからです。
ケースとして、現資産100万円で年間10万円を新たに生み出すことを考えてみましょう。
「入金力」を上げる場合には、月1万円分だけ稼げばよいので、収入アップと節約の双方のアプローチでわりと簡単に達成が見えてきます。
たとえば、現職における昇給を狙ったり、ウェブライターの副業を見つけたり、格安SIMへの切り替えなど無駄な支出を切り詰めたりといったアクションが考えられます。
一方で、資産運用で年間+10万円を達成しようとすると相当ハードルが高いです。
ここでいう+10万円は、ほとんど工数のかからないインデックスファンドへの投資に対して+10万円(+10%)アウトパフォームするという意味です。
個別株をやったりデイトレードをしたりと色々な方法は考えられますが、インデックスファンドを上回ること自体も素人には難しいので、+10%のアウトパフォームを目指すのは現実的ではないでしょう。
少し補足をすると、節約にも限度はあるので、「入金力」の中でも伸びしろが大きいのは「①収入アップ」の部分です。
無駄な出費はもちろんカットするとして、ただそこには時間をかけすぎず、「いかに収入を上げるか」に対して、より多くの時間を割いていくべきだと考えています。
入金力をあげてFIREを目指すための仕事の選び方については、以下の記事をご覧ください。

よく陥りがちな罠
資産構築を目指す上でよく陥りがちな罠として、資産運用に必要以上に時間を割いてしまうことが挙げられます。
たしかに資産運用に向き合うことは良いことですし楽しかったりもするのですが、常に問いかけるべきなのは「インデックスファンドに比べてどれくらいプラスなの?」ということです。
自分の投入時間に見合った効果が出ているのか、出ていないのであればそれは資産構築の観点では有効な方法ではありません。
もちろん、「趣味」や「勉強」として個別株に向き合うことは全く否定しませんし、僕も楽しいので趣味のようにやっていたりします。
目的を見失わないように意識するとよいでしょう。
金融資産が1,000万円を超えてくると資産運用もあり
金融資産が1,000万円を超えてくると資産運用によるレバレッジも効いてくるようになります。
1%のアウトパフォームでも10万円、3%のアウトパフォームで30万円という数字をみると、なかなか旨味がありますよね。
このような未来に備えて、資産金額が低いうちから練習として個別株をやっておくというのは戦略としてありかもしれません。
金融資産額によってレバレッジが効くポイントも変わってくるので、自分の中での時間配分をその時々に合わせて調整するのが良さそうですね。
まとめ
本記事では、FIRE・セミリタイアを目指すならまず「入金力」からというテーマで、金融資産額が低いうちは特に入金力にフォーカスすべきという話をしてきました。
僕自身もまだまだ昨年からようやく資産構築を意識しはじめたばかりなので、資産額はたかが知れています。
そのため、このブログや副業でライターをすることによって、まずは入金力の最大化を目指しています。
資産運用については、インデックスファンドを中心に、あとは趣味や学びとして個別株をいくつか購入している感じです。
もちろん様々な方法があると思いますが、本記事がこれからFIREやセミリタイアを目指して資産構築をしようという方の参考になれば嬉しいです。
「FIREについてもっと詳しく知りたい」、「筆者がFIREを目指す理由も気になる!」という方は以下の記事を参考にしてみてください。

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