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「読書は投資」と考える|仕事につなげるための読書の6つの原則

「読書は投資」と考える|仕事につなげるための読書の6つの原則

ぷくろー

「読書は消費ではなく投資である」という考え方に感銘を受けたので、紹介していくよ!

「読書はしていてそれなりに本は読んでいるけれど、いまいち仕事に活かしきれていない気がする」といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

僕も同じような悩みを抱えていました。どうすればもっと読書を生産的な活動にできるだろうかと。

そんな時、山口周さんの『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』という本に出会いました。

この本では、「読書は消費ではなく『投資行為』と考えるべき」など、読書を仕事につなげるための様々な考え方が盛り込まれており、まさに自分にぴったりの本でした。

本記事では、上記の書籍の内容を元に、読書は投資という考え方、及び読書を仕事につなげるための6つの原則について解説していきます。

「読書は投資」という考え方

まずは、「読書は投資」という考え方について、解説していきましょう。

なぜ読書するのか?

みなさんが読書をする目的は何でしょうか?

大きくわけると、「仕事に活かすため」というビジネス的な理由と、「楽しむため」という余暇的な理由の2つがあると思います。

もし、あなたの読書の目的が「仕事に活かすため」であれば、それは何らかの原資を元にリターンを得ようとする行為であり「投資」と言えるわけです。

読書における原資とリターンは何になるか?

山口周さんは、読書を次のように表現しています。

読書という行為は、自分の時間といくばくかのお金を投資することで人生における豊かさを回収するという投資行為

非常に深みのある言葉ですね。

「原資」と「リターン」で整理すると、以下のようになります。

  • 原資:書籍代金+読書に投下する時間
  • リターン:知識や感動などの非経済的な報酬、仕事上の評価や昇進・昇給といった経済的な報酬

この原資を小さくしてリターンを高めることができれば「ハイパフォーマンスな投資」となるわけですね。

「せっかくだから全部読もう」はコストの無駄

読書の「原資」と「リターン」において、特に気をつけるべき点としては、原資のうち、読書に投下する時間を軽視しがちだということです。

僕らにとって、「時間」は代替不可能なかけがえのない資産です。それなのに、なぜか書籍代のほうに目がいってしまいがちです。

たとえば、分かりやすく、1時間あたり1万円と仮定して、2,000円の書籍を購入したとしましょう。

僕らは、「せっかく2,000円の書籍を購入したのだから、飛ばさずに全てのページをきちんと読もう」と考えがちです。

でも、その読書に3時間かかったとすると、そこには3万円相当の時間的コストがかかっていることになります。

冷静に自分に問うてみましょう。これはそれだけのコストを掛ける価値のある投資行為なのだろうかと。

このように、「読書を投資」として捉え、読書に投下する時間を軽視せずに、最小工数で最高パフォーマンスを出すことを意識することが重要です。

読書を仕事につなげる技術

『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』の著者の山口周さんは、読書による独学によって、これまでのキャリアを築いてきました。

大学では美術史を専攻し、その後広告代理店の電通を経て、外資系コンサルのボストン・コンサルティング・グループやATカーニーでご活躍されてきています。

このように「美術史」というビジネスから遠いところからでも、外資コンサルというビジネスの最高峰ともいうべき場所でやってこれたのは、読書による独学があってこそだというわけです。

そんな著者は、前述の「読書は投資」も含めて、「仕事につなげる読書」の6つの原則を掲げています。

「仕事につなげる読書」の6つの原則

では、その「仕事につなげる読書」の6つの原則を簡単にご紹介します。

  1. 成果を出すには「2種類の読書」が必要
  2. 本は「2割だけ」読めばいい
  3. 読書は「株式投資」と考える
  4. 「忘れる」ことを前提に読む
  5. 5冊読むより「1冊を5回」読む
  6. 読書の「アイドルタイム」を極小化せよ

それぞれ簡単に解説します。

1点目の「2種類の読書」というのは、「ビジネス書の名著」と「教養書」の2つです。前者は基礎体力を、後者は個性を形成するために必要とのこと。

2点目は、パレートの法則ですね。目次や段落冒頭文を用いて効率的に読んでいく方法が書かれています。

3点目は、本記事で説明したとおりです。

4点目は、情報の「イケス」を作り、デジタルデータでメモを残しておくことを推奨していました。ユニークだったのは、「ビジネス書の名著」は何回も繰り返し読むためこのイケスに入れる必要はなく、むしろ「教養書」における気付きをメモとして残しておくべきという点です。

5点目は、ビジネス名著に関しては5回くらい繰り返し読むべきという話。最新のビジネス書は名著の焼きましである可能性が高い。であれば、名著を何度も読んで思考をトレースしていくことべきだとのこと。

6点目は、「読みたい本がない時間をなくそう」という話で、最低10冊は並行して読むことで、常に読書していられる状態を作るべきとのこと。ちなみに、著者は100冊ほどを並行読みしているようです。

もっと詳細が気になる方は、書籍を手にとって見てください!

「ビジネス書マンダラ」が役に立つ

『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』には、「ビジネス書マンダラ」という付録がついています。

「ビジネス書マンダラ」では、著者山口周さん及びその友達の経験を元に、ビジネス書の名著をジャンル別に71冊に絞って紹介してくれています。

たとえば、どの分野でも必要となる超基本の6冊としては以下の書籍が紹介されています。

  1. MBA経営戦略
  2. グロービスMBAマーケティング
  3. ざっくり分かるファイナンス
  4. 人事屋が書いた経理の本
  5. 問題解決プロフェッショナル
  6. 意思決定のための「分析の技術」

これらは、できれば20代のうちに5回以上読み込み血肉としておきたい書籍とのことです。

僕もまだ読めていない本があるので、早速購入して読んでみようと思います!

これらの他にも、ジャンル別に選書されているため、自分の伸ばしたい方向性に沿って読書を進めていくことができそうです。

『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』は、この「ビジネス書マンダラ」だけでも買う価値のあるような気がします。

まとめ

本記事では、「読書は投資」という考え方、及び「仕事につなげる読書」の6つの原則を、『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』の内容を元に解説してきました。

「読書法」については様々な本がありますが、本書は読書と向き合う姿勢を変えてくれるだけでなく、どこから読むかという具体的なアクションまで指南してくれる非常に良心的な本だと感じました。

「読書をもっと効率化したい」、「読書による学びをもっと深めたい」といった課題感がある人は、ぜひ手に取ってみるとよいでしょう!