ぷくろー
「経済的自立と早期リタイア」を意味する「FIRE」という言葉が、ミレニアル世代や投資クラスタの界隈では少しずつ話題になってきていますね。
僕自身、「FIRE」の考え方にふれたことで、「30代で資産1億円を築いてFIRE」という目標を掲げることにしました。
決めました。ぷくろーは、FIREを目指して行きたいと思います。若くして経済的に独立することで、時間や場所から解放され、好きなことにフォーカスした人生にしていきます。まずは複業等で資産を積み上げ、複利と仲良くなり、30代中に1億の資産を築きます。
— ぷくろー🦉@副業×資産運用でFIREへ (@pukuro7) January 6, 2020
本記事では、そんな「FIRE」の意味や考え方、FIREを目指す理由、FIRE達成のためのステップ、FIREに関連する書籍について解説していきます!
目次
FIREとは何か?
まずは、「FIRE」の意味や定義について確認していきましょう!
「FIRE」の意味は?
「FIRE」は「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった造語です。
それぞれ日本語訳をすると、以下のようになります。
- Financial:経済的な
- Independence:自立・独立
- Retire:リタイア・退職する
- Early:早期に・早く
これらの意味をあわせて、「FIRE」=「経済的自立、早期リタイア」という意味になるわけです。
FIREの定義とは?
では、FIREの成り立ちと大枠の意味が分かったところで、その本質的な意味についてみていきましょう。
「経済的自立、早期リタイア」と聞くと、ある程度資産を築き仕事を辞めて悠々自適に暮らしているイメージが思い浮かぶかもしれません。
FIREについてのバイブル『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』では、FIREを次のように定義しています。
- 雇われ仕事をすることなく不労所得だけで毎年の生活費を賄えるよう貯蓄と節約に励み、できるだけ早くリタイアしようとする考え方。
- お金の悩みから解放され、お金のために働く必要がなくなること。
つまり、「経済的自立」は不労所得だけで毎年の生活費を賄えるようになること、「早期リタイア」はお金のために働く必要がなくなることを指しているわけですね。
「早期リタイア」といっても、仕事を全くしないというよりは、自分が好きな仕事だけをやって生きていく考え方だと理解するとよいでしょう。
これまでの「リタイア」とは何が違う?
僕たちの親世代や祖父母世代をみると、大体60歳くらいまで働いて、その後は「リタイア」してゆったり暮らすという人生を歩むことが多かったわけです。
それに対して、FIREでは、もっと早い段階でのリタイアを目指します。それこそ、20代や30代というこれまでの常識では叶わなかったような年齢でのリタイアです。
僕らが一番アクティブに行動できる20代や30代といった年齢でリタイアすることで、より人生を自由に楽しめたら最高だよねという発想です。
「なに夢みたいなこと言ってたんだ」と言われがちな内容かもしれませんが、時代は変わりました。副業や投資など、過去とは環境も変わっています。
そんな今の時代だからこそ、FIREは目指しやすいものになってきているわけです。
僕がFIREを目指す理由
冒頭でもツイートを引用したように、僕ぷくろーは30代資産1億円でFIREを目標に掲げました。
なぜ、僕がFIREを目指そうと思ったのか、説明していきます。
自分がやりたいことを抑えていないか?
現状、僕は会社勤めのサラリーマンですが、不自由なく楽しい日々は送れていますし、自分は恵まれているなとも感じます。
でも、「もし今稼ぐ必要がなくなったらどうする?」と問われたらどうでしょうか?
世界中を旅してみたいし、海辺でカフェでもやってみたいし、読みたくて読めていない本もたくさんあるし…と抑制されていた想いが溢れ出てきました。
これはつまり、「生活のためにお金を稼ぐ」ということに無意識的に抑制されているということなんですよね。
一生に一度の人生、お金の悩みから解放されて、本当に自分がやりたいことに時間を使いたい。そう思ったわけです。
家庭をもつことによる責任
僕はこれまで、起業を含め、ハイリスクなキャリアも経験してきました。会社の資金が尽きて、毎日カップ麺をすすりながら会社で寝泊まりして働いていたこともあります。
20代前半だった当時は、こんなやんちゃなこともできましたが、30歳になり結婚もした今では、自分ひとりの人生ではありません。
もちろん、全てが縛られているわけではありませんが、ある程度の収入を稼いでくることはマスト要件ですね。
そうなると、自分がやりたいことを何の心配なくやるためには、なんとか経済的自立を目指し、「生活のために働かなくてもよいという状態」をいち早く達成する必要があるわけです。
人生の最期を前にした人々が感じる後悔
『死ぬ瞬間の5つの後悔』の中で、著者である看護師のブロリー・ウェア氏は、人生の最期を前にした人々が感じる最も大きな後悔として、次の2つをあげています。
- 他人が期待する人生ではなく、自分自身に正直な人生を送る勇気を持つべきだった
- あれほど一生懸命に働かなければよかった
この2つは非常に響きますね。
仕事中心ではなく、自分自身に正直な人生をというわけです。
とはいえ、いきなり仕事をしなくなっても、お金がなければ自分自身に正直な人生を送ることは現実的に難しかったりします。
そのために、ここ10年で仕事や節約に励むことでお金を増やし、あとはお金に働いてもらうことで生計を立てられるレベルに持っていこうというわけです。
FIREを宣言することでやるべきことが見えてくる
あとは、これは何事にも通じる話ですが、「30代1億円でFIRE」という目標を宣言すること自体にも価値があると思っています。
というのも、一度定量的な目標を宣言してみると、自然と「どうやったら達成できるだろうか?」という思考につながるからです。
30代のそれぞれの年に、本業と副業で各いくら稼ぐ必要があるのか、そのために今どのようなアクションをすればよいのか。
そうしてブレイクダウンしていくと、日々の行動レベルにアクションを落としていくことができます。
全ては宣言してみて目標を掲げることから始まるわけですね。積み上げで考えると、大きな目標は達成しづらいです。あくまでも、ゴールからの逆算で。
ミレニアル世代を中心に盛り上がってきたFIREムーブメント
FIREに関連する動きは、ミレニアル世代を中心に盛り上がりを見せてきています。米国と国内でそれぞれみてみましょう。
米国ではグラント・サバティエ氏による「Millennium Money」など
米国では、『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』の著者グラント・サバティエ(Grant Sabatier)氏を中心にムーブメントが盛り上がっています。
グラント・サバティエ氏は、『Millennium Money』というミレニアル世代向けのお金についてのメディアを立ち上げ、現在では、Podcastやイベントなどメディア以外にもその活躍の場を広げています。
CNBCの YouTube チャンネルでも特集始まっているなど、若者の間に少しずつ根付いていっている様子です。
国内では三菱サラリーマンさんが1つのモデルに
日本国内でFIREというと、まず思いつくのが三菱サラリーマンさんです。
サラリーマンとして三菱◯事に勤めながら、30歳で7,000万円の金融資産に達し昨年セミリタイアをされています。
参考 【念願】30歳で本当にセミリタイアしました。【FIRE】三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた30代という若さでセミリタイアを達成されていることから、本当にFIREのモデルのような方です。
その他にも、FIREを目指す人は、ツイッター上で最近よく見かけるようになりました。これからという感じですね!
Twitter上で見つけた「FIREを目指している人」、「FIRE達成者」をリストとして公開しているので、もしよろしければ見てみてください。
FIREを達成するための方法
では、FIREを達成するためには、実際にどのようなアクションを取っていけばよいのでしょうか?
FIREを達成するための7つのステップ
『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』では、FIREを達成するためのステップとして、以下の7つのステップが紹介されています。
- 自分の目標とする数字を把握せよ
- いま持っている金額を計算せよ
- お金に対する考え方を根本的に改めよ
- 予算を立てず、あなたの貯蓄に最も大きな影響を与えるものだけに集中せよ
- 9時5時の仕事をハックせよ
- 儲かる副業を始め、収入源を複数持とう
- できるだけ多くのお金をできるだけ早く、できるだけ頻繁に投資せよ
現状を把握して、限られた時間をレバレッジの効くところに割り当てようということですね。
そして、投資に関しては、資金が生まれ次第すぐに投資していくスタイルですね。
詳しくは、以下の書籍に記載されています。
資金の少ないうちは「入金力」が物を言う
FIREを目指す上で、特に初期のフェーズにおいては、投資・資産運用に夢を見ないほうがよいです。
もし投資が上手くて市場平均よりも高パフォーマンスを出せたとしても、運用資産が少なければ、リフト効果はたかが知れているからです。
それよりも、足元で副業で月間5万円ほど稼げるように努力するほうが、期待値は圧倒的に高くなります。
つまり、初期は本当に「入金力」をいかに高めるかにフォーカスしたほうがよいということです。
僕自身もまだ初期フェーズなので、投資はほどほどに時間をかけずに行い、本業及び副業における収入アップに全力でコミットしているところです。
「入金力」にフォーカスすべき理由についての詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。

さらに、入金力を引き上げるための仕事の選び方については、以下の記事にまとめています。

FIRE関連本
さいごに、FIREを目指す上で読んでおいたほうが良い本をご紹介しましょう。
『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』
まず、本記事でも何度も引用させて頂いているこちらの本。
25歳から5年間でミリオネアとなりFIREした著者の経験を元に、FIREについての考えを学ぶことができる本です。
不動産の部分などは、米国の事例で日本に直接当てはめることはできなかったりもしますが、考え方を学ぶ上でまず読んでみるとよいでしょう。
『金持ち父さん貧乏父さん』
お金について考える上でまず読んでおいて損はないでしょう。
これを読むと、いち早くラットレースから抜け出し資産家の道に進まねばと思わされますね。
『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』
こちらは、15年以上に出版された橘玲さんの名著ですね。
1億円の資産保有を経済的独立とすれば欧米や日本では特別な才は要らず勤勉と倹約それに共稼ぎで目標に到達する。
本の紹介にはこのように書かれています。早期リタイアについては触れていませんが、いかに人的資本を金融資本に変えていくのかという、社会人としての生き方を学ぶことができる名著です。
『お金は寝かせて増やしなさい』
FIREの中でも、投資について学びたい方は、水瀬ケンイチさんのこちらの本がおすすめです。
インデックスファンド投資について、初心者にも分かりやすく解説してくれています。
投資については、まずはこの本から読んでみるとよいでしょう。

まとめ
本記事では、「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」について、その定義から始まり、僕自身がFIREを目指す理由、FIREのムーブメント、FIRE達成のためのステップ、おすすめ本の紹介と盛りだくさんで解説してきました。
FIREはまだまだ新しい言葉ですが、その考え方に共感する方も多いのではないでしょうか?
日本では老後資金の問題も顕在化してきていますが、60歳まで働くという固定概念をもぶっ壊して、より良い生き方を模索していく生き方ももちろんありです。
僕自身はまだまだ目指し始めたばかりでこれからですが、ぜひ一緒にFIREを目指そうという方は、ツイッターでお気軽にご連絡ください!