ぷくろー
本記事では、たぱぞうさんの新著『お金が増える米国株超楽ちん投資術』について、個人的に特に印象に残ったところを中心にお伝えしていきます。
たぱぞうさんの本が気になっている方、米国株投資に興味を持っている方はぜひ読んでみてください。
目次
たぱぞうさんってどんな人?
まず、著者のたぱぞうさんについて、簡単にご紹介していきましょう。
米国株投資のカリスマ的存在

投資の経験は20年ほど。仕事としては、投資顧問業のアドバイザーや、自ら立ち上げた資産管理会社の経営を行っています。
ブログ「たぱぞうの米国株投資」運営
今回の書籍の出版に元にもなったのが、たぱぞうさんのブログ「たぱぞうの米国株投資」です。
本ブログは月間100万PV超え。個人投資家界隈のレジェンドです。
内容としては、投資にまつわる考え方やヒント、注目銘柄・ETFの分析などが中心で、米国株投資をするならマストチェックな内容です。
国内投資→米国株投資に切り替え
たぱぞうさん自身は、2000年頃よりまずは国内投資をはじめ、その後1ドル80円ほどの大幅な円高のタイミングで米国株投資に切り替えたそうです。
その結果、資産は大幅に伸長し、そこで得た知見やノウハウをブログを通して伝えてくれています。
2019年10月に2冊の本を出版
たぱぞうさんは、2019年10月のタイミングで、2冊の本を出版されています。
僕が読んだのは、1冊目の「お金が増える米国株超楽ちん投資術」のほうです。
内容としては近しいのかなと思いますが、1冊目はテキスト中心、2冊目はイラスト中心なイメージです。
なぜ米国株なのか?
ぷくろー
この本を手に取るにあたって、個人的には以下のような疑問を持っていました。
- なぜ米国株なのだろうか?
- 米国株集中で大丈夫なのだろうか?
本書を読んで、これらの疑問はスッキリしました。簡単に内容を紹介していきましょう。
投資対象国の2つの条件
まず、たぱぞうさんは、投資対象とする国として2つの条件をあげています。
- 人口が増加しており、消費成長国であること
- 投資に見合った法整備がなされていること
1点目については、人口が増加しており消費が成長していればその国の経済も成長していくということです。
2点目については、上場企業に対して法整備がきちんとされていないと、不正などのリスクも出てくるため安心して投資できないということです。
ぷくろー
さらに、米国では、市場の目も厳しく、上場を維持すること自体に相当な経営努力が必要なため、成長性の高い銘柄が集まることになります。
このような理由から、米国であれば、キャピタルゲインもインカムゲインも期待できるという利点もあります。
グローバル化している企業も多く分散投資を兼ねる
次に、「米国株集中でよいのだろうか?」という疑問についてです。
これについては、「S&P500の企業の売上の6割は米国内であるものの、残りの4割は米国外からの売上」という説明がありました。
つまり、グローバル化に伴い、米国の大企業の多くは、米国外にも進出しているということです。
これにより、S&P500 に投資をすることで国際分散投資ができるわけです。
ぷくろー
これに関連して、バンガード社のレポートには、以下のような説明があります。
どの年をとっても、米国株のみへの投資に比べ、グローバル株式(60%米国株式、40%米国外株式)への投資はより良いリターンをもたらす可能性があり、10%以上下落する可能性は低くなっています。グローバル株式へのアロケーションがない投資家は、グローバルに分散化することが得策かもしれません。
ここでいう米国株式にグローバル展開している企業も含まれていると考えるならば、米国株式だけでなく、ある程度はグローバルの株式に分散させるのが得策かもしれません。
このあたりは、正解はありませんが、様々な考え方や主張があるところだと思いますので、引き続き勉強していければと思います。
米国株を買うならどこから始めるべきか?
ぷくろー
為替や税金など、米国株を購入するには、国内株よりもちょっとハードルが高かったりします。
本書では、米国株投資の始め方についても、初級者向けに指針を示してくれています。
まずは国内向けに販売されている投資信託
米国株の中でも、個別株よりもまずはETF(様々な株をまとめた指数への連動を目指す金融商品)が勧められています。
そして、最近では米国ETFと連動する国内の投資信託も信託報酬(手数料)が下がってきているため、国内投資信託で海外ETF連動の商品から手を付け始めるとよいとのこと。
具体的には、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBIバンガード・S&P500」のあたりが該当します。
関心が高まってきたら米国のETFや個別株へ
そして、国内の投資信託をやる中でもっと色々な株を見ていきたいとなった際には、米国市場のETFや個別株をみていくのがよいとのことです。
米国のETFには、様々な種類があります。ヘルスケア系やハイテクセクターなど業種ごとに商品が用意されていたり、高配当株のETFで分配金を狙いに行くこともできます。
また、個別株に至っては、5,000社以上の中から選ぶことになるので、選び放題ですね。
このあたりは、国内の投資信託で物足りなくなった際に、手を付けていけばよいでしょう。
まとめ
『お金が増える米国株超楽ちん投資術』では、本記事で紹介した内容の他にも、米国株投資をはじめる上で役立つ情報が満載です。
具体的には、たぱぞうさんおすすめのETF、注目の個別株、年代別の理想的なポートフォリオ(株と債権の比率)などなどです。
米国株に興味がある方であれば、本書を読むことできっと元はとれるでしょう。
ブログでも手に入る情報なのかもしれませんが、本という形に凝縮されており2時間ほどで読めるので時間のない方には特におすすめです。