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【書評】アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書|学生の頃に知りたかった「お金」のすべて

【書評】アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書|学生の頃に知りたかった「お金」のすべて

ぷくろー

『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』という本が面白かったので、紹介していくよ!

日本でも高校の授業で「資産運用」を2022年度より扱うというニュースを受けて、『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』という書籍を読んでみました。

日米の家計の金融資産構成をみると、日米の違いは一目瞭然ですよね(以下、日本銀行資料より)。

日米の家計の金融資産構成

この違いを生む1つのファクターとして「教育」というものがあると思っています。

では、アメリカではどのような教育が行われているのでしょうか?

そんな時に今回ご紹介する『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』が役に立ちます。以下では、簡単に内容をご紹介していきます!

「お金」に関するあらゆる内容を易しく語ってくれる本

まずは、本書の内容を感想を交えてご紹介していきます!

「お金」にまつわる広範な領域をカバー

本書を読んでみて、まず感じたのは、『お金』というテーマは本当に幅広い領域とつながっているんだなということでした。

それだけ、本書のカバー範囲は広いということです。

たとえば、お金と関連して、キャリア設計、社会福祉、法律や契約、金融詐欺といった領域まで話は進んでいきます。

お金といえば「節約や資産運用」となりがちですが、「お金」について考える上で本当に必要なることはもっと広いんだよなと改めて思わされました。

著者が金融リテラシーのない医師に向けて書いた手紙が元

本書は、法務博士兼ファイナンシャル・アドバイザー兼実業家(化学品メーカーのCOO)など様々な領域で秀でた経歴を持つ著者が、金融リテラシーのほとんどない友人の医師に向けて書いた手紙が元になっています。

そのため、「教科書」というワードから想起されるような固い内容ではなく、手紙のような語り口調で読みやすい文章です。

400ページほどある厚めの本ですが、スラスラ読めるので、気負わずに読みすすめることができます。

イラストも入っており分かりやすい

ところどころ、ゆるめなイラストも入っているため、その点でも読みやすいです。

イラストも入っており分かりやすい

自分がある程度知っている領域であれば、赤いハイライトのところを追っていくだけでもある程度内容を把握できるので便利です。

最後の付録のまとめもありがたい

書籍の最後に付録として、「お金のヒント10」「最初の仕事のヒント12項目」などのまとめがあるのもありがたいところ。

こんな感じの内容ですね。本書を読んだ後に振り返ると、より理解が深まるでしょう。

ちなみに、10個目は「お金のことを真剣に考える」です。当たり前のことではあるのですが、改めて意識し直そうと思わせてくれる項目でした。

こんな人におすすめしたい

そんな本書ですが、こんな方には特におすすめしたいです。

  • 「お金」にこれから向き合おうという人
  • これから社会に出ようという人
  • 「お金」についてある程度知っているが一通り考え方を復習したい人

それぞれ簡単に説明していきます。

「お金」にこれから向き合おうという人

まずは、「お金」にこれから向き合おうという人です。

本書を読むことで、「お金と向き合うとは、こんな広いところまで関わってくるんだ」といった発見があるかもしれません。

入門書として「お金の全体像」を掴む際に役立つと思います。

これから社会に出ようという人

次に、これから社会に出ようという人です。

本書の「お金とキャリア設計」という章が特に参考になるかと思います。また、「転職」について触れている部分も勉強になるでしょう。

「仕事」は、資産形成において重要な「タネ銭(元金)」を作る上でもっとも大きな変数といえます。そんな「仕事」とどう向き合っていくべきか、考えるきっかけになるかもしれません。

「お金」についてある程度知っているが一通り考え方を復習したい人

最後に、「お金」についてある程度知っているが一通り考え方を復習したい人です。

僕自身このような立場だったのですが、ある程度「お金」について学んだことのある人でも、重要な考え方をまるっと復習するために役立ちます。

著者の思考をトレースするように読むとよいでしょう!

日本の高校の授業でも取り入れて欲しい

冒頭でも触れたように、2022年度より、高校家庭科で「資産運用」がカリキュラムに取り入れられることが決まりました(参考記事)。

「マネーリテラシーの向上を図る」という目的自体はとても素晴らしいものですし、日本の教育における「大きな一歩」だとも思います。

ただ、「お金」は「資産運用」だけではないということも、是非高校生などの若い頃に伝えられると良いなと思いました。

具体的には、キャリア設計や税金、借金などの知識です。これらは、生きていく上で、必ず必要になるものです。たとえば、リボ払いや後払いで知らぬ間に搾取されてしまうなんてこともありますよね。

年金制度の崩壊がもう目に見えている中、個人でお金を管理していく時代になります。そのような時代において、まさに本書『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』のような内容は必修となってくるでしょう。

まとめ

本記事では、『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』の内容を簡単にご紹介し、おすすめの対象読者、そして日本の教育について話を進めてきました。

著者は、本書の中で次のように語っています。

私がこの本を書いたのは、あなたがお金と賢く付き合い、たくさんの人生の目標を達成する手助けをするためだ。とはいえ、本当に大切なのは喜びと幸せに満ちた意義深い人生を送ることであり、お金はその手段でしかない。

忘れてはならないのは、お金は幸せな人生を送る上での「手段」でしかないということですね。

お金があることで、不満は減らせるけれども幸福になれるというわけではない、とも言われますね。

お金が全てではないものの、お金に悩まされたくはない。そんな方は是非手に取ってみてください!