ぷくろー
投資初心者向けのサービスとして人気の「ロボットアドバイザー投資」。
話題性はありますが、本当に利用すべきなのでしょうか?
あるいは、どのような人なら利用すべきなのでしょうか?
本記事では、ツイッターでのアンケート結果、独自のシミュレーションをもとに、ロボアド投資のメリット・デメリットについて分析していきます。
目次
ロボアドバイザー投資についてのアンケート結果
まず、ロボアドバイザー投資について、フォロワーのみなさんがどのように考えているのか、簡単なアンケートで調査をしてみました。
その結果が以下の通りです。
【ロボアドバイザー投資🤖の是非】
みなさん、ウェルスナビやTHEOなどのロボアドバイザー投資についてどうお考えですか?
タイムラインではあまり見ない気も。ご意見お聞かせください!😊
— ぷくろー🦉@アラサー×結婚×お金 (@koreoka_com) October 20, 2019
こちらのアンケート結果について考察していきます。
利用して満足している人の割合はわずか9%
全体のうち「(ロボアドバイザー投資サービスを)使っており満足している」人の割合は、わずか9%にとどまりました。
利用経験のある人の割合は50%あるなかで、満足がこれだけの数字なのは注目すべきですね。
利用経験ありの人の82%が今後縮小 or 今は使っていない
逆にみると、利用経験がある人の中で「今後縮小 or 今は使っていない」という人の割合は82%に上りました。
ぷくろー
少なくとも、僕のフォロワーさんの中では、あまり継続につながっていないようですね。
もちろんフォロワーのサンプルの偏りはあります
お断りをしておくと、僕のフォロワーさんには、偏りがあります。
一般葬よりも投資経験のある方が多く、投資へのリテラシーは高いはずです。
また、回答数は22件と少数です。
そのため、この結果をもって何か結論づけることはできませんが、一旦僕のフォロワーというサンプルの中ではこうなったという話です。
ロボアドバイザー投資の収益ってどうなの?
ロボアドバイザーサービスを使うかどうかの判断において、やはり収益は最も気になるところですよね。
ロボアドバイザーサービスの代表格である「ウェルスナビ」を運営するウェルスナビ株式会社CEOの柴山さんは、自身のウェルスナビ運用実績を公開しています。
ウェルスナビCEO柴山さんの運用実績
こちらが2019年9月時点の、運用実績です。
2016年1月から22.1%上昇しているということで、「ロボアドバイザー投資すごい!」とみえる実績です。
ウェルスナビと米国のETFを比較すると
ところが、前回の記事でもみたように、米国S&P500の指数に連動するETFであるVOO(バンガード S&P500 ETF)のパフォーマンスと比較すると、2倍以上の差をつけて負けるという結果になりました。

詳しくは、以下の記事をご覧ください!

ウェルスナビと日経平均を比較するとどうなの?
次に、日経平均株価と比較するとどうなるでしょうか?
こちらは正確な比較はできていないのですが、以下のグラフのように、日経平均株価は2016年1月から右肩上がりに伸びています。

この結果からするに、ウェルスナビの運用実績は、日経平均と比べて大きな差はない程度なのではないかと思います。
まとめると、ウェルスナビの収益性ってどうなの?
ウェルスナビの収益は、今回の対象期間においては、米国ETFには大きく負ける結果、日経平均とは同じくらいの水準になっているようです。
つまり、ウェルスナビCEO柴山さんが好評している運用実績は、市場全体が伸びている期間なので当然の数字ともいえるでしょう。
ただ、ウェルスナビの強みとして、投資対象の分散性があります。
具体的には、株の中でも、欧州や新興国の株が含まれていたり、金や債権、不動産といった株以外の金融商品にも分散投資をしています。
そのため、今後、世界の情勢次第で株市場が暴落した際にも、ウェルスナビは別の資産の部分で補うことによってハイパフォーマンスを残すといったことは考えられます。
ぷくろー
ロボアドバイザー投資のメリット
ここまでは、アンケートと収益シミュレーションからロボットアドバイザー投資について考察してきました。
ここで、改めて、ロボアドバイザー投資のメリット・デメリットをみていきましょう。
まず、メリットは以下の通りです。
- 投資先の分散性
- 投資初心者でも分かりやすいサービス設計
- 為替を考えずに世界中へ投資ができる
それぞれ簡単に解説していきます!
投資先の分散性
ウェルスナビでは、株・債権・金・不動産といったさまざまな金融商品に対して分散投資をすることができます。
また、地域についても世界中の国への投資を簡単に行うことができます。
ほかの証券会社でも、投資信託を購入すれば、株の分散投資はできます。
ただ、債権・金・不動産といった様々な資産への投資もしようとなると、ウェルスナビのほうが圧倒的にかんたんにできるわけです。
投資初心者でも分かりやすいサービス設計
また、ウェルスナビは、投資初心者にとって非常に分かりやすいサービス設計となっています。
「リスク許容度」を1〜5で設定してお金を入れるだけで、すぐに世界中へ分散投資をスタートできるわけです。
また、サイトやアプリのデザインもユーザーフレンドリーで、親しみやすいものになっています。
僕自身、投資をはじめたばかりの頃は、まず簡単そうということで使っていたことがあります。
為替を考えずに世界中へ投資ができる
為替を考えずに世界中へ投資ができるというのもメリットです。
通常の証券会社では、円から各国の通貨へ交換してから投資となります。
手間も為替手数料もかかり、正直すこし面倒です。
その点、ウェルスナビであれば、その悩みを気にすることなく、投資ができるのです。
ロボアドバイザー投資のデメリット
一方、デメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- NISAやつみたてNISAの対象外
- 手数料が事実上1.1%ほどと高め
- 直近のパフォーマンスでみると米国ETFに劣る
NISAやつみたてNISAの対象外
まず、ロボアド投資サービスであるウェルスナビやTHEO(テオ)は、NISAやつみたてNISAの対象外です。
NISAであれば年間120万円、つみたてNISAであれば年間40万円分の非課税枠が割り当てられます。
投資を今から始めようという人であれば、まずはこのお得な非課税枠を使うのが定石。
これは是非改善されて欲しい点ですね。

年間手数料が0.65%〜1.13%ほどと高め
ロボットアドバイザーサービスの年間手数料は、インデックス型の投資信託やETFと比較すると大幅に高い水準です。
それだけ運営コストやマーケティング費用がかかっているということなのでしょう。
年間1%というと低いように感じますが、米国の人気のETFである「バンガード S&P500 ETF(通称VOO)」の年間の手数料は0.03%です。
100万円預けていたら、1万円と300円の違いです。
ぷくろー
直近のパフォーマンスでみると米国ETFに劣る
「ロボアドバイザー投資の収益ってどうなの?」の章でも見たように、ロボットアドバイザー投資の収益率は必ずしも良いわけではありません。
それよりも、資産の分散性が高いことから安定性や長期視点での収益性では優れている可能性はあるかもしれません。
まとめ
ロボアドバイザー投資サービスは、投資初心者の入り口としてはありだと思っています。
僕自身も初めての投資はロボアド投資のウェルスナビからでした。
まずはゲーム感覚でいくらか預けてみると、投資に対する興味関心が強くなるはずです。
一方で、NISAやつみたてNISAに対応していないというのは、正直大きな弱点なので、対象入りすることを願っています。
そして、投資に慣れてきたら、SBI証券や楽天証券で証券口座を作成し、投資信託や個別株などに手を付けてみるとよいでしょう。
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