コロナショックによる株価暴落を受けて新たに投資を始める人が急増しているようですね。
株式投資を始めた直後は分からないことだらけで、どこから手を付ければよいか分からない、という方も多いことでしょう。
僕自身は、2019年の夏から本格的に株式投資を始めました。
そして、まずは実際に投資をしてみるも、知識量が不足していると感じたため、株式投資に関連する書籍を読み漁りました。
その甲斐あって、現在ではある程度ベースとなる知識が身につき、自分なりの投資戦略を考え実践したり、それを発信したりすることが出来るようになりました。
本記事では、そんな僕自身が読んだ本の中から、おすすめの株式投資本10冊をご紹介します。分かりやすく分類もしているので、是非参考にしてみてください。
目次
株式投資のおすすめ本10冊(分類別)
では、早速、株式投資のおすすめ本10冊をご紹介していきましょう。
今回は、どこから読み進めるかの参考にしてもらえればと思い、「難易度」と「個別株 or インデックス」という軸で分類をしてみました。
「難易度」が縦軸、「個別株 or インデックス」を横軸にして、それぞれの書籍を分類しています。
株式投資が初めての方におすすめの読む順番
おすすめの読み方としては、まずは左上の「読みやすい」&「インデックス」、その後にさらにインデックス投資を深く知りたければ左下へ、個別株投資を知りたければ右上に進むと、理解しやすいと思います。
「インデックス」と「個別株」では、「インデックス投資」のほうが、個別の銘柄分析をする必要がない分、投資初心者向けとなっているためです。
「難しめ」と書いてある下部の書籍は、いずれも世界中で長年読まれている名著の翻訳です。
上部の「読みやすい」の本に比べると、ページ数も多めで読むのに時間はかかりますが、それだけ中身は濃く、何度も読み返したくなる内容です。
そのため、上部からスタートして、そこで止まらず、是非下部の本にも読み進めて頂くことをおすすめします。
以下では、各分類毎に、おすすめの投資本について、一言ずつコメントをしていきます。Amazonと楽天市場へのURLも載せているので、ご活用ください。
「インデックス投資×読みやすい」の株式投資おすすめ本
まずは、左上の「インデックス投資」×「読みやすい」の本からご紹介します。
いわゆる投資入門書という本も多いため、株式投資に関する本を初めて読むという方は、まずはここから1冊を選んで読んでみてください。
お金は寝かせて増やしなさい
1冊目は水瀬ケンイチさん(@minasek)の『お金は寝かせて増やしなさい』です。
この本は、タイトルの通り、「寝かせて増やす」ことを推奨しています。具体的には、インデックスファンドの活用です。
インデックスファンドの利用歴15年以上の著者による、「インデックスファンド投資を勧める理由」は非常に納得感があります。
インデックスファンドを購入してバイ・アンド・ホールド(購入後に売らずに持ち続けること)という、正攻法が学べる本です。
以下の記事で詳しく解説もしているので、さらに知りたい方はどうぞ。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
2冊目は、経済評論家の山崎元さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』です。
山崎元さんは、三菱商事を経て、野村投信、住友信託など12に及ぶ金融機関につとめた後に独立された、まさに資産運用のプロです。
この本では、「なぜ銀行預金ではなく投資をしたほうがよいのか」、「NISAやiDeCoといった制度はどう使えばよいのか」、といった株式投資における本当の基礎から学ぶことができます。
また、対話形式で気軽に読むことができる本です。
以下の記事で、この書籍で紹介されている投資信託について触れています。気になる方はどうぞ。

お金が増える 米国株超楽ちん投資術
3冊目は、たぱぞうさん(@tapazou29)の『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』です。
この本は、僕が米国株メインの投資をするきっかけとなった本です。
「なぜ米国株式が投資対象として優れているのか」の説明は、非常にしっくり来ました。
本書では、米国株式を購入する際に、まずは投資信託を含めたインデックスファンドを勧めており、発展編として個別株についても触れています。
米国株に興味のある方は、是非読んでみてください。
以下の記事で詳しく解説もしているので、さらに知りたい方はどうぞ。

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法
4冊目は、ロボアドサービスを提供するWealthNaviの社長柴山さんの『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』です。
タイトルにもある通り、柴山さんは元財務官僚など、いわゆるエリートコースを歩んできていますが、その一方で、投資においては数々の失敗をしてきたことが触れられています。
そして、その自身の経験を元に、『WealthNavi(ウェルスナビ)」というロボットアドバイザー投資のサービスを立ち上げたというわけです。
ロボアド投資は、リスク許容度に応じて、様々な投資アセットでポートフォリオを組み、自動でアロケーションをしてくれるお任せ投資サービスです。
興味のある方は、ロボアド投資の領域では、「WealthNavi(ウェルスナビ)」が圧倒的にシェア1位なので、見てみると良いでしょう。
「個別株投資×読みやすい」の株式投資おすすめ本
続いて、右上の「個別株投資」×「読みやすい」のおすすめ本について見ていきましょう。
「インデックスファンド(投資信託)も良いけど、個別株の投資も気になる」という方は、こちらを参考に。
バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
1冊目は、バフェット太郎さん(@buffett_taro)の『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』です。
なかなか衝撃的なタイトルですが、この本を読むと、米国株の個別株、特に高配当株投資への魅力が分かります。
後述の『株式投資の未来』の内容にインスパイアされている要素もあるので、『株式投資の未来』の前の入門書としてもおすすめです。
株投資やるなら知らなきゃ損 自分に合った伸びる銘柄の見極め方
2冊目は、master_k1805さん(@master_k)の『株投資やるなら知らなきゃ損 自分に合った伸びる銘柄の見極め方』です。
こちらの書籍では、日本国内の株式に対して、各種指標を用いた銘柄の見極め方が紹介されています。
株式の銘柄選定におけるスクリーニング手法について学びたい方におすすめの本です。
「インデックス投資×難しめ」の株式投資おすすめ本
続いて、「インデックス投資」×「難しめ」の株式投資おすすめ本です。
まさに「名著」というのにふさわしい2冊です。
敗者のゲーム
1冊目は、チャールズ・エリス氏の『敗者のゲーム』です。
本書における「敗者のゲーム」とは「アクティブ運用」のこと。
チャールズ・エリス氏によると、資産運用には以下の5つのステップがあります。
1.資産配分比率の策定
2.株式ポートフォリオの構成の決定
3.アクティブ対パッシブ比率の決定
4.個別ファンドの選択
5.アクティブな運用
この中で、1は最小工数で最大の効果を生み、5は工数の割に運用パフォーマンスに大して効果を及ぼさないのですが、5に多くの時間を割いてしまいがちであることを指摘しています。
それがまさに「敗者のゲーム」であるというわけです。
本書を読んで、「インデックス投資だけでいいじゃん」となる人も多くいるはず。
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理
2冊目は、バートン・マルキール氏の『ウォール街のランダム・ウォーカー』です。
少し雑な説明になりますが、株式投資に関わる全ての人におすすめしたい名著です。
株式投資に関して網羅的に深い説明がされているのですが、特に、これまでの株式投資バブルの背景や要因についての話は、非常に勉強になりました。
コロナショックの際にも、過去の事例をきちんと理解していると、比較的焦らずに済んだりします。
以下の記事で、本書を元に過去のバブル事例についてまとめているので、気になる方は読んでみてください。

一家に一冊置いておきたいような本です。
「個別株投資×難しめ」の株式投資おすすめ本
さいごに、「個別株投資」×「難しめ」の本をご紹介します。
投資初心者向けには、インデックス投資を推奨する本が多いですが、次のステップに進みたい人は、個別株投資の名著にも触れてみるとよいでしょう。
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
1冊目は、ジュレミー・シーゲル氏の『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』です。
「配当再投資」によるパフォーマンスが、グロース株のパフォーマンスを上回ることを定量的に証明した個別配当株投資の名著です。
配当再投資は「下落相場のプロテクター」であり「上昇相場のアクセル」である。
この言葉はまさに名言です。米国高配当株投資をする人の中では、知らない人はいないレベルかもしれません。
僕自身も、本書を読んで、それまで全く興味のなかったタバコ株にも手を出すようになりました。
インデックス投資だけに一方的に染まるのではなく、個別株の考え方も理解して客観的に判断できるよう、こちらの本も読んでみることをおすすめします。
デイトレード
2冊目は、オリバー・ベレス氏とグレッグ・カプラ氏による共著『デイトレード』です。
「デイトレード」という言葉を聞くと、いわゆる「株式トレーダー」と呼ばれる難しい世界を想像する方もいると思いますが、本書はもっとシンプルで「株式投資における人間の心理の本」です。
株式相場で勝つための心構えを教えてくれる本と言えるでしょう。
その観点でいうと、個別株やインデックスに関わらず、定期積立以外で株式を購入する全ての人にとって役立つ本です。
「実体経済はまだ回復していないのに、なんで株価が上がっているの?」と疑問を持っている人は、ぜひ本書を読んでみてください。
実践しつつも知識を入れておくと身につく
というわけで、株式投資初心者向けに、僕自身がここ1年間で読んだおすすめ投資本をご紹介してきました。
最後に1点付け加えるなら、書籍によるインプットは、自ら実践していくことで効率が上がります。そのため、少額からでも投資をしつつ、インプットを重ねていくとよいでしょう。
最近では、米国株だけでなく日本株も1株から購入できますし、投資信託であれば100円から購入することができます。
本記事でご紹介している本を元に、ぜひ株式投資の知識を身につけ、資産運用に役立ていただければ幸いです。
おまけ:日本の個別株を1株から購入するには、「SBIネオモバイル証券」か「LINE証券」
を利用してみてください。

